自走式駐車場の形態別比較

1)設置計画における留意点

① 駐車場と店舗・オフィスで異なる階高店舗・オフィスなどでは比較的高い階高を要求されるが、屋内駐車場の場合には、駐車場自体の必要有効天井高が2.3mであって階高は低い。屋内駐車場と店舗・オフィスが同じフロアに設置する場合には、駐車場にとっては上部に無駄なスペースが発生してしまうことになる。

② 柱割(スパン)計画

スパンが数センチ足らないために、2台駐車できるスペースに、1台しか駐車できない場合があるし、特に法定駐車場の場合は、車室スペースに規定があり、これを満足しない場合には、法定駐車台数には算入されないことになるので、屋内駐車場にとってスパン計画は重要な計画要素である。

③ 駐車場の設置階

高層ビルの場合等は、駐車場が地下階に設置される場合が多い。地下階での設置は初期建設コストの他に排気・排煙設備その他の運営コストも高くなるので、全体の投資計画の中で例えば地上低層階を利用するなどの検討も必妛である。

2)車路と安全対策

① 立体式における緩和勾配

駐車フロアへの「上り」あるいは「下り」の上下終端域では、特に大型車両が通過するときに、前後のバンパーや排気筒が床面に接触してしまうことがある。これを避けるためには、傾斜路の勾配(本勾配)をできるだけ緩やかにし、勾配の終端部ではさらに緩和勾配をつける必要がある。

② 曲がり角のコーナー曲面

上下フロアを結ぶ傾斜路中に曲がり角ができる場合には、コーナー曲面における勾配はさらに緩やかにするか平面にするなどの工夫が必要である。

③ 入庫車の高さ制限表示

駐車場の高さ制限を越えた車の進入は、照明設備やスプリンクラー、ダクトなどに接触して破損してしまうことにつながるので、駐車場の入り囗で進人を防止する必要がある。一般的には「吊り下げ板」や「ロープ(警報)」「光線(フラッシュ)」などで対策をおこなっている。

④ 寒冷地における駐車場の曲がり角コーナーと斜路対策

タイヤチェーンなどを使用する機会が多い寒冷地においては、駐車場の入口近くの曲がり角コーナーの床面(特に内側)に損傷が多いので、部分的にでもソフトで耐久性のある床材を検討する必要がある。